2010/4/29講演会

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会




テーマ:「保存運動と歴史からみた東葛の城と松ヶ崎城」


講師:田嶋昌治氏 (郷土史研究家、右写真)
日時:2010年4月29日(水)午後1時30分〜午後4時

場所:柏市中央公民館 5F 講堂 

会費:300円(資料代) 



講師は松戸市北小金在住の郷土史研究家。保存運動にも一家言あり、東葛、とくに手賀沼沿岸の松ヶ崎城を含めた城跡の現況と保存について、その遺構の概要と地域との関連などを含めて、詳細に語っていただきました。

主催 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会

HP: http://www.matsugasakijo.net/
 
講演会レジュメより


1. はじめに
 (1)自己紹介
 (2)「小金の緑と文化財を守る会」の結成の経過
   ・殿平賀貝塚の保存問題が発端、問題解決後も継続(史跡めぐり、勉強会等)

2. 保存運動の経過
 (1)田嶋がお付き合いした保存団体、研究団体
   ・柏の文化財と自然を守る会 他
 (2)東葛飾地域の保存運動
   ・柏の文化財と自然を守る会が1972年に発足、松ヶ崎城跡、根戸城跡などの保存を要望
    →東葛飾の活動の中心、牽引車であった
 (3)市民団体の性格上の問題

3. 手賀沼周辺の中世城跡の現状
 (1)手賀沼沿岸の城郭の数
   ・約40ヶ所、うちほぼ全域が保存されているもの7ヶ所
 (2)手賀沼周辺の3つの中世城郭の一昨年来の危機と現状
   ・松ヶ崎城跡→柏市による借上げ決定(解決)
   ・根戸城跡→我孫子市の公園化の方向
   ・佐津間城(鎌ヶ谷)→相続問題、市側対応難色

4. 東葛飾、柏市と我孫子市の城跡を考える
 (1)はじめに
 (2)手賀沼南岸の城といわゆる利根川に面する台地の城
  a.利根川に面する城
  b.寺院と城主との関係はあるか
  c.手賀沼南岸に面する城
   ・松ヶ崎城
    −付近に船着場が3つあった(古老の話、覚王寺住職の話)
    −呼塚を通らない昔の水戸街道相当の道
     →水陸交通の要衝
    −松ヶ崎城の防御線か(城の西側、萬松寺から西へ約350mの低地)

まとめ
 

 

当日講演会の様子、展示した絵馬など

 
 「保存運動と歴史からみた東葛の城と松ヶ崎城」と題した、この講演会は4月29日(木・祝日)午後1時半から、柏市中央公民館5F講堂で、手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催で開催されました。
 当日12時半の準備中の時から、来場者の方がチラホラ。結局、柏市内はもちろん、松戸市や船橋市からも、合計90名もの方がみえました。絵馬写真の準備などに手間取り、何とかギリギリで講演準備が間に合いました。
 講師は、前述の田嶋昌治氏。現地をよく調べられ脚でかせいだ、詳細なお話に、百人近い人たちが聞き入りました。
 会場付近では、設置したパネルに絵馬写真を掲示するとともに、この春行われた植樹についても資料や写真を展示し、こちらについてもかなり関心をもって見入る人が目立ちました。

 

 
手賀沼南岸の城 クリックすると拡大画像を表示 手賀沼南岸の城(パワーポイントで表示したもの、 画像をクリックすると拡大画像を表示します)
松ヶ崎不動尊の大絵馬 クリックすると拡大画像を表示 展示された松ヶ崎不動尊の大絵馬(旧水戸街道の往来や幟を掲げた松ヶ崎不動尊の風景が細かく描写されている、画像をクリックすると拡大画像を表示します)
将門合戦図の絵馬写真 将門合戦図の絵馬写真
展示された植樹資料 展示された「里親」制度による植樹についての説明資料の一部(写真は、実際の植樹と樹木目録等贈呈式の様子)

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