2007年度の活動アルバム

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会



「小金牧の開墾」講演会

「小金牧の開墾 −北総の夜明け前」と題した、この講演会は4月22日(日)13時から、柏市中央公民館5階講堂で、手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催で開催されました。
 講師は近世史がご専門の元柏市史編纂委員の中村勝氏、当日の講演会参加者は70名弱。講演終了後も活発な質疑が行われました。

  開始前
 開始前に「松ヶ崎城」のビデオ上映
前会長挨拶
 川上前会長による挨拶

講演会の様子

  講師の中村勝氏1
 「赤報隊幹部は北総のアイデンティティを持っていた」
講師の中村勝氏2
 開墾農民の苦闘が具体的に語られる


柏市民活動フェスタ

2007年5月13日(日)10時〜17時、柏駅東口Wデッキ周辺で、柏市民活動フェスタが開催されました。当会も参加し、展示・販売を行いました。
展示
松ヶ崎城の模型や城跡のCG画像などを展示しました
販売
「松ヶ崎城」のビデオや書籍も販売。他に、モンゴルの塩や地図も

 

北小金の史跡めぐり

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催の「北小金の歴史散策」は、2008年1月20日(日)に行われました。北小金は、根木内城、小金城と高城氏の中世城郭があった地域で、本土寺、東漸寺という古刹もあり、近世では水戸街道の小金宿として栄えました。
今回、松戸市立博物館の学芸員であります、中山先生にもご同行していただき、いろいろ興味深いお話も聞くことができました。


<JR北小金駅に集合〜南口から出発>
さあ出発 東漸寺本堂
午後からまわった東漸寺




【根木内城跡と周辺】

中世城郭の遺構がよく残った根木内城跡

 根木内城は、東半分の遺構はよく残り、深い堀や土橋、土塁などが残っています。
北と東西が低地で、特に北側は二つの川が交わる湿地帯だったようで、その北に張り出した舌状台地の先端部分の地形を生かした城跡です。また、旧水戸街道南側の台地続きの部分にも堀跡が検出され、 元々考えられていたより広範囲な城域があったことが確認されたそうです。根木内城跡からは15世紀中頃から16世紀中頃にかけての陶磁器が出土し、小金城跡出土のと同時代のものでした。 なお、松戸市は、根木内城跡を歴史公園としましたが、湿地帯にある植物など地元の団体によってよく保護され、昔の植生が再現されつつあります。

根木内城跡の案内板前で 根木内城跡下でQ&A

根木内城跡の北側湿地帯

 根木内城跡の北側にあります湿地帯には、いろいろな植物が群生しています。例えば、今回氷が張っていましたが、土橋のある堀底を北へ下っていったところにある池には、 稀少植物であるミクリが群生していますし、水湿地特有のヨシ、ヒレタゴボウなどのほか、絶滅危惧種のタコノアシも生えています(写真左側:ミクリ群生の池、右側:2007年9月撮影の湿地帯)。

ミクリ群生地 秋の湿地帯

【根木内城跡から慶林寺へ】

高城氏ゆかりの慶林寺

   慶林寺は高城胤吉夫人だった桂林尼の菩提を弔うために、子の高城胤辰が建てさせたという寺。江戸時代の子孫が建てた桂林尼の墓所や、小金に屋敷を構え野馬奉行をした綿貫氏数代の墓所があります。

慶林寺 桂林尼の墓所

【小金城跡】

高城氏ゆかりの巨大中世城郭

 次に回った、小金城跡は高城氏の居城。わずかに達磨口という部分と現在歴史公園になっている金杉口の部分だけ、遺構が残っています。
なお、達磨口は発掘されていませんが、金杉口以前に保存され、金杉口も通常の公園と同じ扱いではありますが、幸いにも市によって保存されたため、 金杉口の珍しい障子堀や畝堀を今間近にみることができるということです。

達磨口にて 金杉口で説明を聞く

金杉口で午前の部はお疲れ様


 
畝堀 集合


【本土寺と東漸寺】

 午後からは、本土寺と東漸寺をまわりました。本土寺は鎌倉時代に開創された日蓮宗の古刹。あじさい寺としても有名ですね。
 次にまわった、東漸寺も室町時代開創で、浄土宗の大きな寺。戦国時代には高城氏と深い繋がりがあり、江戸時代は徳川将軍家の庇護を受けました。

本土寺本堂の前で 東漸寺の仁王門

東漸寺で解散

 東漸寺の観音堂前で、解散となりました。ずっと歩いていましたが、心地よい疲れが残りました。

 
蝋梅

 前に戻る