2014年度の活動アルバム

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会





講演会「手賀沼地域の農業・漁業と人々の暮らし」
 さる2014年4月27日、柏中央公民館講堂において、当会は「手賀沼地域の農業・漁業と人々の暮らし」と題した講演会を行いました。講師は、柏周辺の歴史・地理の第一人者の相原正義氏です。
手賀沼沿岸地域の人々の暮らしにスポットをあて、農業・漁業といった生活に密着したテーマで講演をお願いしました。  手賀沼のウナギなど、29魚種の魚類に代表される沼の恵みと一方で洪水などの厳しい自然環境のなかで、沿岸地域の人たちはどのように暮らしてきたのか、興味深い講演でした。 




相原先生の講演 手製の地図を示しながら、熱く語った相原先生
うなぎ鎌漁 ウナギ鎌漁の様子(我孫子市HPより、原画:深山正巳氏)

講演会の内容

 
 以前も相原先生には、手賀沼沿岸地域の古代から現代にいたる歴史について講演して頂いたことがあります。 今回は、特に地域の人々の生活という側面から手賀沼地域の農漁業や生活についての講演をお願いしました。今回の講演では、導入部分として、ウナギ道についてのお話にはじまって、手賀沼流域の農業、手賀沼の漁業史、手賀沼に生息した魚種、手賀沼ウナギ、行商について、詳しい地図なども参照しながら講演して頂きました。
 
 
講演する相原先生展示準備 黒板に板書しながら、熱く語った相原先生




    
ウナギ 国産ウナギは少なくなった
ハリストス教会 講演会では直接話はありませんでしたが、手賀沼沿岸の手賀には古い寺社とともに、ロシア正教の旧ハリストス教会もあります


   
手賀沼  手賀沼はウナギなどの水産物や多くの恵みを与えるとともに、たびたび洪水となるなど厳しい側面もありました


15周年記念講演と演奏の集い

今日もこの城、松ヶ崎城


午前中はミニ講座、バイオリン・フルート演奏、三味線がたり、午後からは講演会
当会創立15周年の記念行事として、午前中は「今日もこの城、松ヶ崎城」のミニ講座、アルペジオさんによるバイオリン・フルート演奏、茗荷さんの三味線がたり、午後からは講演会を開催しました。講師はお二人。間宮正光氏(千葉県文化財保護指導委員)と佐脇敬一郎氏(柏市史編纂委員会参与)で、お二人とも中世史、城郭研究の専門家です。

当日講演会の様子など

 
 平成16年に柏市文化財と指定された松ヶ崎城跡。 文化財保護の各種活動や地域の皆さんのご尽力があって、この城は守られてきました。 その保存を目的とした当会も、お陰様で創立15周年を迎えました。
 この松ヶ崎城跡は、首都圏では珍しく遺構がよく残った城跡です。 今回、当会創立15周年記念として、研究者お二人にご講演をお願いし、松ヶ崎城はどんな城だったのかを再度検証するとともに、周辺城跡の歴史を含めた興味深いお話をうかがうことができました。  この講演と演奏の集いは2014年11月9日、柏市勤労会館で開催し、午前中もバイオリン・フルート演奏、三味線がたり、「今日もこの城、松ヶ崎城」のミニ講座、そして午後からは講演会でした。
  あいにくの雨にも関わらず、この集いに64名の方が集まりました。遠くから見えた方もいて、質疑も活発に行われました。司会の富澤さんも、見事に仕切ってくれました。参加者からは分かりやすい解説で、興味が持てたといった声が聞かれました。
  なお、会場では当会の創立15周年記念会誌を頒布しています。

 
   

    
受付 受付風景
受付 バイオリン・フルートのアンサンブル演奏のアルペジオさん
受付 お馴染み三味線がたりの茗荷さん
講演開始前の挨拶 講演開始前の挨拶
講演風景1 図版を指しながら講演をする間宮正光氏
講演風景2 熱く語る佐脇敬一郎氏
熱心に聞く受講者 遠くから来られた方もいましたが、皆さん熱心に聞いておられました
 
講演絵馬 司会の富澤さんと展示された松ヶ崎不動尊風景図絵馬の画像




第5回松ヶ崎城祭り

 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会では、第5回目の城まつりを2014年度のイベントとして行いました。また祭りにあわせて看板の設置も行いました。

 今回、松ヶ崎城祭りとしては5回目になりますが、その前週の日曜日には手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会創立15周年記念講演と演奏の集いを行いましたので、二週連続の行事です。ともかく第5回松ヶ崎城祭りは、2014年11月16日(日) 午前10時から午後3時前まで行われました。
 

会場 受付風景

【看板物語】


僕は松ヶ崎城跡の看板。 高柳の工場で作られて、松ヶ崎城跡まで運んでこられたんだ。 おじさんたちに、松ヶ崎城跡に建ててもらった。 道路の方を向いて、ここが城跡だという目印になるんだって。 みんな、僕に注目してね。 これからもよろしく。。


看板1 設置1
設置2 設置3




【恒例の見学会】


 例年通り見学会の説明は、当会会長が行い、台地東側の古墳の解説から。さらに古墳の一つで城の物見台として使われたと思われるものにのぼってもらいました。
 前週にあった間宮先生の「松ヶ崎城の性格を考える」という講演の内容も交えた解説としています。物見台、門跡、郭内、土塁や堀、虎口の様子などを見てもらい、城の構造や特徴について解説しました。  南側虎口を通って、下の腰郭にむかい、腰郭の一つにあるお不動さん跡では、不動尊に保存されていた絵馬(現存せず)の話もしました。


見学会 見学会2

【柏中央高校吹奏楽部の演奏】


 今回、柏市松ヶ崎にある県立柏中央高校の吹奏楽部の皆さんに、吹奏楽の演奏を行っていただきました。 チューバ、ドラムといった楽器や椅子、譜面板などの器材を高校から軽トラ、ワンボックスカーで運び、生徒さんは整然と入場しました。
 見学会の時に音合わせ、見学会を終えて帰ってきた人たちを含めた聴衆の前で、演奏が開始されました。 

演奏1 演奏2

 新しい曲から演歌まで、特に「天城越え」「北酒場」といった懐かしい歌謡曲が印象的でした。 100人くらいの観客からはアンコールの声もおき、最後は「故郷」でしめました。 後片付けも整然とスムーズに行われました。
 柏中央高校の名前入りの御煎餅まで頂きました。皆さん、お疲れ様でした。



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