松ヶ崎城址と周辺森林の保存に関する請願書

 松ヶ崎城址及び周辺森林につきましては所有者の努力もあって広範にわたって緑地が残されていると同時に、縄文時代から現在に至るまで多くの歴史的遺跡を残しております。
 歴史的側面から見ますと、縄文時代の住居跡があるのを始めとして、古墳時代の円墳三基、中世では城郭としての堀、土塁が見られるほか、斜面を含めて防御のための柵跡、虎口の橋の柱跡、建物跡等が確認され、柏市文化財保護委員会でも現状保存が望ましいとされております。千葉城郭研究会をはじめ研究者の間でも、手付かずのままに残っている中世城郭として貴重な遺跡であり、ぜひとも次の世代へ引き継ぐべき遺産であるといわれております。
 緑地としての環境面から見ますと、城跡の自然のみでなく、江戸期の創建と思われる「三郡境のお不動様」と慕われた不動尊への参拝道、それに続く古道があります。現在整備が進められております大堀川にも近く、貴重な自然が残されております。
(趣旨)
一、松ヶ崎城址保全のため、柏市松ヶ崎腰巻469ー1ほかの土地を柏市によって借り上げて保存整備をしていただきたい。
二、松ヶ崎城址周辺の斜面林をあわせて保存していただきたい。

提出者 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会
川上利男