戸張城

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会

【戸張城の位置と構成】

 戸張城は、北流し手賀沼に注ぐ大津川の谷津に南西から北東に突き出た、細長い舌状台地の先端部に位置しています。台地は平坦で、標高は19m前後、周辺の低地面の標高は4m前後です。国道16号線の柏隧道(ずいどう)上の台地東側にあり、現在文京区立柏学園が建てられています。
 城域は長さ180m、巾100mの長方形をしており、二条の土塁・堀で区画し、2つの郭を直線的に並べた構造をとっています。主郭とU郭を区切る土塁・堀は学園建設の為、半分は失われています。
 U郭では弥生時代の遺構の調査も行われており、復元された弥生式住居跡があります。大津川に面した東南側に平担地があり、水上交通に関連した施設があったと考えられています。

【コンピュータグラフィックスによる戸張城遺構の表現】

「柏市史」原始・古代・中世編所載の略測図より作成

戸張城遺構の平面図

戸張城遺構の三次元コンピュータグラフィックス

手前側にあるのは台地基部と区切る土塁・堀で、比高差は4.5m。東側(右側)が大津側の谷津になる。

(図をクリックすると別画面に大きく表示されます。)