講演会 軍隊・兵士と柏

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会

柏は軍都と呼ばれていましたが、そのわけは?

今も、柏市域の各地に残る戦争遺跡がそれを物語っています。今回の講演でも、明治初年から時代の変遷をおって、軍都柏の形成について語られました。

(写真は、左:東部105部隊(柏陸軍飛行場)営門跡、右:東部102部隊(陸軍航空教育隊)営門跡)

   
東部105部隊営門 東部102部隊営門
十余二地図柏市内の戦争遺跡所在地図の一部(十余二)。

当日講演会風景

 
「軍隊・兵士と柏」と題した、この講演会は4月27日(日)13時から、柏市柏の葉のさわやかちば県民センター中研修室1で、手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催で開催されました。
講師は國學院大學教授の上山和雄先生で、元柏市史編纂委員を務められ、近現代がご専門です。講演では、明治初年の柏から、東葛地方の都市化などの時代の変化を経て、柏が軍都と呼ばれるまでの状況が分かりやすく解説されました。
 なお、当日の講演会参加者は41名。講演終了後も活発な質疑が行われました。




 
画像を投影しながら講演する上山先生 画像をプロジェクタで投影しながら講演する上山先生
参加者 熱心に聞く参加者
講師の上山先生 講演にも熱がはいる
展示1 柏の戦争遺跡やロケット戦闘機秋水の写真、会員が自宅から持ってきた軍、戦争関係資料などを展示
展示1 「ああ、あれは」と射撃場、高射砲部隊跡などの展示写真をみる参加者

 
講演会レジュメより


T はじめに
1.軍隊や戦争の捉えられ方
2.明治初年の柏
U 徴兵と千葉県の兵営
    1.徴兵制と兵士
    2.県下の兵営
V 東葛北部の都市化
    1.「大東京」の建設
    2.東葛地域の変貌
    3.在郷軍人の組織
W 柏の兵営化と第157連隊の兵士たち
    1.千葉・茨城の飛行場
    2.草の根のファシズム
    3.第157連隊歴史
    4.敗戦時の駐屯部隊