2014/4/27講演会

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会




テーマ:「手賀沼地域の農業・漁業と人々の暮らし」


講師:相原正義氏 (北海道教育大学元教授、中央学院大学講師)
日時:2014年4月27日(日)13時半〜16時

場所:柏中央公民館 5F 講堂 

会費:300円(資料代) 



さる2014年4月27日、柏中央公民館講堂において、当会は「手賀沼地域の農業・漁業と人々の暮らし」と題した講演会を行いました。講師は、柏周辺の歴史・地理の第一人者の相原正義氏です。
手賀沼沿岸地域の人々の暮らしにスポットをあて、農業・漁業といった生活に密着したテーマで講演をお願いしました。  手賀沼のウナギなど、29魚種の魚類に代表される沼の恵みと一方で洪水などの厳しい自然環境のなかで、沿岸地域の人たちはどのように暮らしてきたのか、興味深い講演でした。

主催 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会

HP: http://www.matsugasakijo.net/

当日講演会の様子など

 
 以前も相原先生には、手賀沼沿岸地域の古代から現代にいたる歴史について講演して頂いたことがあります。 今回は、特に地域の人々の生活という側面から手賀沼地域の農漁業や生活についての講演をお願いしました。今回の講演では、導入部分として、ウナギ道についてのお話にはじまって、手賀沼流域の農業、手賀沼の漁業史、手賀沼に生息した魚種、手賀沼ウナギ、行商について、詳しい地図なども参照しながら講演して頂きました。

 
講演会レジュメより


 1.ウナギ道
・布施河岸の荷: 利根川の堆砂で利用盛んに、扱い:米、麦、大豆、葉タバコ、木炭、酒、コンニャク玉、漆、紅花、和紙、干物、鮮魚、蓮根、卵、干鰯(ほしか)、〆粕、ウナギ
 2.手賀沼流域の農業
・田畑の合計で6〜7反ほど、沼縁低地の新田、洪水の被害
→水田のかさ上げ:泥こぎ、稲刈りの時期に水没した田の水中稲刈り 等
 3.手賀沼の漁業史にふれて
・手賀沼は古くから漁業が盛ん
元禄15年(1702)の 「手賀沼入会漁猟裁許状」
・漁業組織の変遷 明治期に漁業権、漁業団体 現在の漁業組合へ
 4.手賀沼、1953年調査魚種など29種
 5.手賀沼ウナギ
 6.行商
・行商の始まり、我孫子成田線の行商
 

 







    
相原先生の講演 黒板に板書しながら、熱く語った相原先生
うなぎ鎌漁 ウナギ鎌漁の様子(我孫子市HPより、原画:深山正巳氏)
ウナギ 国産ウナギは少なくなった
ハリストス教会 講演会では直接話はありませんでしたが、手賀沼沿岸の手賀には古い寺社とともに、ロシア正教の旧ハリストス教会もあります


 
手賀沼  手賀沼はウナギなどの水産物や多くの恵みを与えるとともに、たびたび洪水となるなど厳しい側面もありました
 


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