2018/4/22講演会

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会




テーマ:「縄張り図から見る中世城郭の実像と松ヶ崎城」


講師:田嶌貴久美氏 (中世城郭研究会)
日時:2018年4月22日(日)13時30分〜15時時45分

場所:京北ホール 

会費:300円(資料代) 



 さる2018年4月22日、京北ホールにおいて、当会は「縄張り図から見る中世城郭の実像と松ヶ崎城」と題した講演会を行いました。 縄張り図とは、ケバ線を用いて、地表面を掘りこんだ空堀や地表面に盛り上がった土塁など、城郭の凹凸ある様子を平面図に表現したものです。  そういう縄張り図を多数示して、横浜市の中世城郭と柏周辺の中世城郭を比較したり、城跡によくある櫓台の本当の姿、低い土塁の使い方、中世城郭に建物をどう建てたかなど、興味深いお話を分かり易く説明して頂きました。

主催 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会

HP: http://www.matsugasakijo.net/


当日講演会の様子など

 
 横浜市は神奈川県で最大の市ですが、小机城、茅ヶ崎城などの中世城郭が残ります。なぜか横浜市でも相模国の領域より、武蔵国の方が、それも鶴見川流域に城跡が多く残るとのこと。一方、柏市周辺にも様々な中世城郭がありました。遺構としては、柏周辺の方がよく残存しているそうです。松戸市では根木内城に小金城、流山市は名都仮城、前ヶ崎城、柏市では松ヶ崎城、増尾城、箕輪城、我孫子市は松ヶ崎城とも近い根戸城など、様々な城跡があります。
 田嶌氏によれば、柏周辺の城の特徴は、1.上に乗って使うタイプの、しっかりした土塁を築く、2.顕著な低土塁の使用は見られない、3.虎口への横矢の意識が強い、4.根木内、箕輪、恐らく小金城にも馬出が存在、5.櫓台、特に飛び出す櫓台を多用する、ということだそうです。
 なぜ、そのような城が築かれたのか、考えてみると面白いと思います。







    
田嶌先生の講演 会場である京北ホールには、多数の来場者が。ほとんど満員の状況でした。
田嶌先生熱演 様々な縄張り図、映像を使った講演でした
田嶌先生熱演 分かり易い説明で興味深いお話がきけました
来場者 講演会の後は、ピアノ弾き語りの早紀さんを招いて懇親会。荒城の月、花、早春賦といった懐かしい日本の叙情歌をきれいに歌い上げてくれました。そして松ヶ城節も。


 


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