2012年度の活動アルバム

手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会





講演会「アジア・太平洋戦争における戦争指導と民衆」
 2012年度最初の講演会の講師は日本近現代史の第一人者として有名な吉田裕氏。 現在一橋大学教授ですが、近現代日本政治史、軍事史がご専門で、岩波書店の「アジア・太平洋戦争」、「昭和天皇の終戦史」、「兵士たちの戦後史」など多数。
今回、無謀にも開戦に踏み切ったアジア・太平洋戦争において、軍部、宮中の元老・重臣などの戦争指導は様々な体制上の対立、矛盾をはらみながら進められた、その戦時体制に民衆は組みこまれた民衆は「被害者」であることは間違いないが、単なる「被害者」という側面では捉えられない面もある、総力戦が労働者などの地位向上をもたらした側面もあったなど、具体的な史料をもとに講演して頂きました。

(写真は、左:講演する吉田裕氏、右:熱心に聴く来場者)

 
吉田先生 受講風景

講演会の内容

 
 「アジア・太平洋戦争における戦争指導と民衆」と題した、講演会に101名の方が集まりました。講演では、適宜史料を示しながら、レジュメを基にした説明がされ、いくつかの質問の後、講師の吉田教授からは的確な回答があり、すごいとの声も。
 なお、併設の展示を中心に朝日新聞で紹介され、展示だけを見て行かれた方もあり、実際の来場は100名を数十人上回っております。展示したのは写真家の渡邉祐一氏、染谷毅氏の戦跡写真、市川の赤レンガをいかす会から借用した国府台の陸軍が使用した赤レンガ倉庫のパネルや当会の各種パネルなど。関係者のご協力に感謝いたします。

 
受付の様子展示準備 受付風景と展示準備


   
集会室の展示 展示に見入る参加者
展示2 展示3 展示された戦跡写真やパネル


根戸の高射砲連隊跡の歩哨舎移設について

1.高野台の公園に搬入される歩哨舎(2012.12.26撮影)

搬入   搬入2

2.移設作業(2012.12.26撮影)

移設作業   移設作業2

3.移設された歩哨舎(2012.12.27撮影)

移設完了   

4.お休み中はシートをかけて養生しています(2012.12.29撮影)

養生中   養生中2

5.歩哨舎の周囲にフェンスも出来て工事完了(2013.1.10撮影)

完成   完成2

    (1、2、5の写真は柏市教育委員会提供)

・柏市根戸にあった高射砲第二連隊は、日中戦争さなかの昭和13年(1938)11月に市川国府台より移駐し、昭和16年(1941)に主力が東京へ移り、昭和18年(1943)には根戸からは完全に撤収しましたが、その営門や歩哨舎は後で入った東部第14部隊(工兵)、東部第83部隊(歩兵)に受け継がれて使用されました。元々の場所は、布施入口の交差点付近でした。   
・戦後、営門は近くの高野台児童公園に移されましたが、歩哨舎は放置されたので、東部14部隊の軍医大尉だった馬場先生(故人)が見るにしのびず、クレーン車で自宅の庭に持ち帰り、保管されていました。このたび、近隣住民、市民団体の支援もあって、営門のそばに移されることになり、平成24年(2012)12月26日、27日に移設工事がされ、平成25年(2013)1月初めに工事完了しております。
・兵営と外との境界にあって、兵たちの出入りを監視してきた歩哨舎。ある時は門限に遅れ営倉送りになった兵もいたでしょう。こうした戦争遺跡が平和への礎となることを期待します。
・当会は馬場先生と交流があったこともあり、移設の後押しとなるべく、募金40,585円を柏市に寄付しました。



 

第3回松ヶ崎城祭り

 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会主催の松ヶ崎城まつりは、2012年11月18日(日) 午前10時から午後4時前まで行われました。
 午前10時からのオープニングでは、アルペジオさんのフルート、バイオリン。 二番手は呼魂太鼓さん。前回同様に大勢で勇ましい太鼓、鉦の音と巧みなばちさばき。  午前、午後2回の見学会には、のべ40人くらいの方が参加されました。古い大正頃の演歌や三味線を弾きがたりの茗荷さん。
  それから午後はビンゴゲームに続き、尺八は 輝簫さん。
 朝方、マルキン松ヶ崎店の社員の方々には清掃をして頂き、感謝です。 アーシアンさんのアジアの小物・雑貨等、疎開支援の会からは南相馬の漬物などの出店がありました。カンボジアのコーヒーに焼き芋も好評でした。
アルペジオ 呼魂太鼓1


見学会
 見学会
焼き芋を焼く
 焼き芋を焼く


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